精油って直接肌に使うのダメって聞いたけど…
どう使えばいいの?
精油を何にどう薄めたらいいか分からない
精油の薄め方って、分かりませんよね。
アロマには欠かせない精油。
でも、精油ってどう使っていいか分からない…。
肌に使ってもいいって聞くけど、直接塗っていいか分からない…。
僕もそうでした!
僕も精油の使い方が分かりませんでした。
特に精油の薄め方なんて、全然知りもせず。
直接使っちゃダメなら、どんな薄め方があんねん!
と色々勉強。
今では、薄め方をマスターして、色んな方法でアロマを楽しめています。
薄めるのがめんどくさいからといって、肌に直接精油を塗るのはNGです。
この記事では
- 精油について
- 精油の薄め方
- オススメの薄め方
を書いています。
精油の薄め方をマスターすると、アロマテラピーの楽しみ方がグッと広がりますよ!
目次
精油とは
精油は、植物から抽出された天然の素材です。
別名を「エッセンシャルオイル」。
身近なオレンジやレモンなどの柑橘類や、バジルやペパーミントといったハーブなど、色んな植物から抽出されます。
サラッとしたものからドロっとしたもの、透明なものもあれば、黄色味がかったものなど、植物によって、精油の個性があるんです。
その植物の、より芳香成分がある部位から抽出される精油。
ラベンダーなら、花から抽出されます。
ラベンダー精油を1kg抽出しようとするなら、花は100kg-200kg必要なんだとか。
精油は希少なエッセンス。
精油が持つ特徴としては
- 芳香成分である
- 水に溶けにくい
- アルコール、油脂に溶ける
- 揮発性がある
などがあります。
水には混ざりにくい
精油は水には混ざりにくい特徴があります。
精油を直接水に入れると、混ざりません。
振り交ぜても自然と分離してきます。
冷蔵庫に入れていたドレッシングのイメージです。
なので、水ではなく、違うものに薄めるがセオリーです。
精油の危険性
精油には非常に高濃度の芳香成分が、凝縮されています。
植物の力がギュッと詰まっているんですね。
肌に直接精油をつけるのは止めましょう。
高濃度なので人によっては、痒みや発赤といったアレルギー様な反応が起こることも。
精油によっては、皮膚の炎症つながったり、シミなどの原因になり得るものもあります。
精油は天然の素材ですが、危険性もあります。
そのほかの注意点については、こちらの記事をご参考ください。
光毒性って?
精油によっては「光毒性」を持ったものがあります。
「光毒」とは、紫外線に反応にして、肌の色素沈着や炎症を起こすこと。
つまり「シミ」や「炎症」の原因になる事もある、という事。
光毒性を持つ精油は
- ベルガモット
- グレープフルーツ
- レモン
- ライム
などがあります。
特にベルガモットとグレープフルーツには注意
光毒性は「フロクマリン類」という成分が引き起こすそう。
メーカーによっては「フロクマリンフリー」の精油があります。
詳しくはこちらの記事をご参考にどうぞ。
精油を薄める3つのもの
精油の特徴を踏まえたうえで、精油の薄め方をご紹介。
精油の薄めるものは
- キャリアオイル
- グリセリン
- エタノール
の3つがあります。
キャリアオイルとは
キャリアオイルは、植物の種子や果実、核、葉、茎などから抽出した植物油のこと。
アロマテラピーにおいて、精油を希釈する際に使用されます。
つまり精油を薄めることが出来る植物油なんです。
キャリアオイルは、精油の香りや効果を拡散させる役割を担っています。
また、皮膚への刺激を和らげる働きや、保湿や肌荒れ防止などの効果もあるそう。
精油を肌に「carry(運ぶ)油」だから「キャリアオイル」と名付けられたんだとか
主なキャリアオイル
植物の種子や果実、核、葉、茎などから抽出したキャリアオイル。
主なキャリアオイルには
- スイートアーモンド
- オリーブ
- アボカド
- ローズヒップ
- 月見草
- ホホバ(植物性ワックス)
などがあります。
耳なじみのある植物も多いですね!
「ホホバ」は「ワックスエステル」という皮脂の成分のひとつを持つキャリアオイル。
1500種以上あるともいわれる植物油の中で唯一「液状ワックスエステル」です。
キャリアオイルおすすめの使い方
薄め方としてオススメなのが「肌に使う」方法。
キャリアオイルを肌に薄めて使うのがオススメです。
精油の濃度としては
- 顔→0.5%
- 顔以外の肌→1%
が良いとされています。
精油1滴を0.05ml。
肌に塗る場合、5mlのキャリアオイルに精油1滴で1%濃度となります。
5mlの1%が0.05mlという計算!
キャリオイルと精油濃度の早見表としてはこちら。
キャリアオイル | 濃度0.5% | 濃度1% |
---|---|---|
キャリアオイル | 濃度0.5% | 濃度1% |
10ml | 1滴 | 2滴 |
20ml | 2滴 | 4滴 |
30ml | 3滴 | 6滴 |
ご参考ください。
グリセリンについて
精油の薄め方としてオススメなのが、グリセリンを使う方法です。
グリセリンも「パーム油」から採れる植物油。
グリセリンは、無色透明で粘り気のある液体で、水に非常に溶けやすいという特性があります。
化学式はC₃H₈O₃で、3価アルコールの一種です。
水に溶けやすいですが、アルコールの一種なので、精油も馴染むとされています。
しかし、非常に水に溶けやすい性質のため、精油をしっかりと混ぜないと馴染みません。
また、精油によっては、グリセリンだけでは混ざらないものも。
しっかり混ぜるのがポイント。
グリセリンおすすめの使い方
グリセリンも肌に使うのがオススメ。
グリセリン自体は、市販されている化粧水に配合されています。
アナタが使っている化粧水にも入っているはず
安全性も高いとされており、独特の粘度と親水性で、肌に潤いを与えてくれるそう。
精油との薄め方としては、キャリアオイルと同様
- 顔→0.5%濃度
- 顔以外の肌→1%濃度
で、使うのが良いでしょう。
グリセリン単体で使うよりは、精油を薄めて水と混ぜるのがオススメです。
エタノールについて
薄め方としてエタノールを使うのもオススメです。
エタノールは、化学式がC₂H₆Oのアルコールの一種です。
無色の液体で、特有の芳香があります。別名はエチルアルコールや酒精。
エタノールは、自然界で最も豊富なアルコールです。
植物や動物の体内に含まれており、果物や野菜、穀物などに多く含まれています。
また、工業的に製造することもできる優れもの。
エタノールの特徴には
- 揮発性がある→沸点78.37℃
- 水に溶けやすい→油にも馴染む「両親性」
- 殺菌・抗菌効果がある
- 引火性がある
などがあります。
精油の薄め方としてオススメな理由が「両親性」。
水にも油にも馴染む性質があるので、精油にも水にも混ざるんです。
両方にも混ざりますが、エタノールに精油を混ぜましょう。
先に水に精油を入れてしまうと、結局混ざりません。
混ぜる順番が大事!
引火性があるので、保管場所に注意。
冷暗所がオススメ
エタノールオススメの使い方
エタノールの薄め方としてオススメのが「スプレー作製」です。
エタノールと精油があれば、オリジナルのアロマルームスプレーが作れます。
アロマルームスプレーがあれば、好きな時に好きな香りをプシュ。
リビングでも寝室でもトイレでも…。
ワンプッシュで、アロマが楽しめます。
僕は車に常備しています。
エタノールを使えば、あなたもすぐに簡単にアロマルームスプレーが作れますよ。
どんな薄め方をするのか、どんな作り方なのかは、こちらの記事をご覧ください。
エタノールの薄め方としてオススメのは、スプレーを作るアロマクラフトでの使い方です。
精油の薄め方をマスターしよう!
精油の薄め方、オススメの薄め方をご紹介しました。
- キャリアオイルを使う
- グリセリンを使う
- エタノールを使う
それぞれに合った、目的に合った用途で、薄めるものや薄め方を変えてみましょう。
精油の薄め方を覚えると、アロマテラピーの幅がグッと広がります。
精油を使って物を作る「アロマクラフト」が出来るようになると、もっとアロマテラピーが楽しくなりますよ。
さぁアナタも、精油の薄め方をマスターして、もっとアロマテラピーを楽しみましょう!