精油って、根っことか種からも採れるの?
根とか種とかの精油って、どんな特徴があるの?
精油って、花とか葉だけなく「根や種子」からも抽出されています。
根の香り、種子の香りって、いまいちピンときませんよね。
僕もそうでした!
僕も、根とか種子の精油って、いまいちピンときませんでした。
しかし、実際に嗅いだり、植物を知ってみると、その奥深さにグッと惹かれました。
根や種子の精油について、知りたいですよね?
この記事では
- 根や種子から抽出される精油の特徴
- 根や種子の精油5選
をご紹介しています。
さぁアナタも、根や種子の精油を知って、もっとアロマテラピーを楽しみましょう!
目次
根や種子から抽出される精油の特徴
根や種子から抽出される精油は、土っぽさが特徴です。
香りは、だいたい土っぽい。
その土っぽさから、スパイシーさや温かみといった、その植物の個性を感じられます。
植物の個性を感じられるのも、根や種子の精油の特徴です!
土の香りは強いので、他の精油とブレンドする時は少量でOK!
独特の個性的な香りが、他の精油と相まってじんわり感じられます。
そんな根や種子から抽出される精油には
- ベチバ―(根)
- ジンジャー(根茎)
- キャロットシード(種子)
- コリアンダー(種子や果実、葉)
- カルダモン(種子)
などがあります。
根の精油:ベチバ―
精油の中でも珍しい「根」から精油が抽出される「ベチバー」。
根から抽出されるだけあり、土っぽさの中にどこかスパイシーさを秘めた香りがします。
楽器の「ベース」のような重低音が効いている、そんな重たさがあるシブい香り。
トロ―っと垂れてくるほどの粘性も特徴的です。
ベチバ―は、アジアの熱帯地域で見られるイネ科の植物。
東南アジアの国々では、ベチバ―の葉を「ブラインド」や「マット」「帽子」などに使われていたそう。
日本でもベチバ―の強力な消臭力が注目され、産学協同で消臭剤が開発されています。
精油としても、日常生活で使うものとしても、人々に重宝された「ベチバ―」。
葉も香りも暮らしを下支えする、まさに根の魅力が詰まっているのが、ベチバ―なのです。
根茎の精油:ジンジャー
「根茎」ですので、根とは違うのですが、近いという事でご紹介。
ジンジャーの名の通り「生姜」です。
生姜の香りの中に、どこか柑橘っぽい爽やかさも感じる香りが特徴。
馴染みのある香りで、なんだかサッパリとした香りもします。
私たちの生活に馴染みのあるジンジャー。
ブレンドすると、自分の個性を残しつつ、他の精油も引き立たせてくれる役割をしてくれます。
種子の精油:キャロットシード
別名「ワイルドキャロット」とも呼ばれるキャロットシード。
60cm競りほどの草丈になります。
小さな白い花が集まって咲き、葉はレース状。
その見た目の美しさから「アン女王のレース」「ビショップのレース」とも呼ばれています。
美しい白い花から清廉性を感じます。
香りは土っぽい。
ドライな土っぽい香りの中に、ほのかにニンジンを思わせるような個性的な香りをしています。
中世ヨーロッパでは、胃腸障害など消化器系の時に、民間薬としてキャロットシードが使われてきたんだとか。
小さく美しい白い花から清廉性を感じるキャロットシード。
独特の土っぽいその香りには「美しさは足元から」というメッセージを感じます。
種子の精油:コリアンダー
古代ギリシアでは、紀元前2000年前ごろから栽培されている「コリアンダー」。
草丈は50cmほどになり、小さな薄いピンク色の花が集まって咲きます。
あのツタンカーメンの墓からも種が出土したとか。
しかし、エジプトでは自生しないため「栽培」されていたと考えられており、学名の「sativum」は「栽培された」という意味なんだそう。
料理に使われる事が多いコリアンダー。
「コリアンダー」とは英語圏での言い方で、タイ語では「パクチー」。
馴染みのあるパクチーの種子からも、精油が抽出されるんですね。
香りは木っぽい香り。
木のような香りからスパイシーさもあり、なにより甘さも感じるパクチーの個性を感じる香りがします。
我々の生活でも馴染みのあるコリアンダー。
独特のクセある葉の香りからは、想像できない甘さを持つ精油の香りには、コリアンダーらしい個性を感じます。
種子の精油:カルダモン
熱帯地域で育つ多年草でショウガ科の植物「カルダモン」。
種子を乾かしたものは「スパイス」として親しまれています。
「サフラン」「バニラ」に続く高価なスパイスなのが、カルダモン。
インドのスパイス商人からは「Queen of all spices」と呼ばれていたんだとか。
スパイスの女王!
香りは、やはりスパイシー。
スパイシーさの中に、甘さも感じどこか温かみも感じる香りです。
インドのミルクティー「チャイ」には欠かせないスパイスのカルダモン。
カレーなど、様々な料理にも使われてきたカルダモン。
甘くスパイシーで温かみも感じるカルダモンの香りに、多くの人々が魅了されています。
生命のたくましさを感じる根や種子の精油たち
根や種子から抽出される精油について、ご紹介しました。
根は母なる大地。種子は次世代の生命。
その根や種子から抽出される精油には、どこか生命のたくましさを感じます。
精油の香りからは、植物の力を感じる事でしょう。
植物の事を知ると、アロマテラピーはもっと深く楽しくなります。
根や種子以外の部位から抽出される精油については、こちらの記事をご覧ください。
さぁ、アナタも根や種子から抽出される精油を手に入れて、もっとアロマテラピーを楽しみましょう!