ベースノートって、何?
ベースノートには、どんな精油があるの?
「香りのノート」の最下層にある「ベースノート」。
なんとなく耳触りはいいけど、どんなものかって、分かりにくいですよね。
そんなアナタに!この記事では
- ベースノートの特徴
- ベースノートの精油5選
をご紹介しています。
ベースノートの精油について知れば、アナタのアロマテラピーライフはもっと楽しくなることでしょう!
さぁ、ベースノートについて知ってみましょう!
目次
ベースノートって?
ベースノートとは「香りのノート」の最下層に位置するものです。
「香りのノート」とは、精油の香りを三層に分類したもの。
「香りのノート」は精油の揮発性から分類されています。
揮発性が違うと
- 香ってくる速さが違う
- 香りの持続時間が違う
などの違いがあります。
この違いを三層に分類したのが「香りのノート」です。
ベースノートは「香りのピラミッド」の最下層に位置しています。
ベースノートの特徴
「香りのノート」の最下層に位置する「ベースノート」。
ベースノートの特徴は
- 一番遅く長く香る
- 全体の香りを締めてくれる
などです。
ベースノートの特徴:一番遅く長く香る
ベースノートは精油の中でも、一番遅く香ってくる部類です。
理由は一番揮発しにくいから。
揮発しにくいので、香りが長持ちするのも特徴です。
香りの持続時間としては2-3時間、長いものは半日香るものも。
香りとしては、楽器のベースのような重たい香りです。
ベースノートの精油の香りは、男性は結構好きな人多いんじゃないかなぁ。
ベースノートの特徴:全体の香りを締めてくれる
ブレンドする時、ベースノートの精油を入れると、全体の香りを締めてくれます。
重たくじんわりと香る精油のベースノート。
トップノート、ミドルノートの精油とブレンドすると、香りをビッとまとめてくれます。
特徴的で濃い香りが多いベースノート。
ブレンドのバランスとしては
トップノート:ミドルノート:ベースノート=2:2:1
が良いでしょう。
ベースノートの精油1滴で、香りがビシッと決まる事が良くあります。
ベースノートの精油5選
ベースノートの精油を5つご紹介します。
- ベチバ―
- パチュリ
- ベンゾイン
- サンダルウッド
- ミルラ
です。
ベースノートの精油:ベチバ―
イネ科の植物「ベチバ―」。
青々しい「カヤ」のような葉が特徴的な植物です。
主な生息地は熱帯地域。
インドでは、ブラインドのように日よけで使われる事もあるほど、人々の生活に根付いていました。
精油はベチバ―の「根」から抽出されます。
香りは根だけあって、土っぽい。
土っぽさの中にスパイシーさもあって、なんだか甘みや、オリエンタルな雰囲気も感じるような独特な香りをしています。
僕が好きな精油ベスト5には入ります!
土っぽくてスパイシーさも感じ、独特な存在感を放っているベチバ―。
その独特な香りは、妙なセクシーさもあって、人々の心を惹き付けています。
香りの保留剤としても重宝されていて、ブレンドするとビシッと香りが引き締まりますよ。
ベースノートの精油:パチュリ
インドの言葉で「緑の葉」を意味する「パチュリ」。
古くからインドの人々に愛されており、18世紀には絹製品の虫よけとして、一緒にパチュリが梱包されいてたとか。
60年代には「フラワーチルドレンの香り」として人気を博したパチュリ。
パチュリの全草を乾燥させた「霍香(カッコウ)」は、漢方として人々に珍重されていました。
香りはスパイシーでエキゾチック。
葉っぱのポップさも感じるけど、独特の重みもある不思議な香りです。
古くは交易に欠かせない名わき役として活躍したパチュリ。
パチュリの香りを嗅ぐと、なんだか異国情緒を感じるのは、僕だけではないはず。
ベースノートの精油:ベンゾイン
とにかく甘ーい香りが特徴の「ベンゾイン」。
バニラのような甘い香りに、樹脂の香りもする不思議な香りが特徴的です。
日本では「安息香」と呼ばれています。
甘い香りですが、古代では、悪霊をはらう薫香として使われていたとか。
甘い香りから想像つかない悪霊退散。リラックスするような香りだと思います〜
甘い香りで人々を魅了するベンゾイン。
ベースノートの精油としては珍しい、ポップさを持っています。
ベースノートの精油:サンダルウッド
オリエンタルで「お香」を彷彿とさせる香りが特徴の「サンダルウッド」。
ウッディさの中に、甘さと深みが感じられます。
日本では「白檀」として知られ、まさにお香として珍重されてきました。
今でもドラッグストアなんかで、白檀の香りってお香が売られています。
東インドや西オーストラリアの一部に生息しているサンダルウッド。
高価な木として有名で、盗伐や乱伐をされ、数が減ってきた歴史があります。
高価で数が減ってきた「サンダルウッド」。
今は厳重に管理されていますが、それでも精油も高価。
その高貴な香りは、高価でも手に入れたいと思わせてくれるでしょう。
ベースノートの精油:ミルラ
スモーキーでスパイシー。
しかし、ほのかな甘さも感じる香りが特徴の「ミルラ」。
日本では「没薬」として知られています。
ミルラは、古代エジプトでは欠かせない香料でした。
ミイラ作りに欠かせない香料で、ミイラの名前はミルラが語源、という説もあるそう。
歴史が深い!
なんだか崇高で格調高い香りのミルラ。
ミルラの香りから、古代エジプトの情景が浮かんできそうです。
個性的なベースノートの精油たち
ベースノートの特徴と精油を5つご紹介しました。
ベースノートの精油たちは、とっても個性的。
そして、深い歴史を持つものが多かったですね。
1滴でも個性を放つベースノートの精油たち。
トップノートやミドルノートの精油とブレンドすると、香りがビシッとまとまります。
ひとつでも持っておくと、使い勝手が良いですよ!
ブレンドする「トップノート」「ミドルノート」など、他の「香りノート」については、こちらの記事をご覧ください。
さぁアナタもベースノートの精油を手に入れて、あなたオリジナルの香り作りをしてみましょう!