樹脂系の精油の特徴が分からない。
樹脂系の精油って、どんなのがあるの?
アロマに登場してくる樹脂系の精油。
特徴やどんな精油があるのか知りたいですよね。
この記事では、樹脂系精油の特徴と、オススメの精油を4つご紹介しています。
歴史深い樹脂系の精油を知ると、アナタのアロマテラピーライフはもっと深く楽しくなりますよ!
目次
樹脂系精油の特徴
樹脂系の精油は、文字通り「樹脂」を精油にしています。
樹脂系精油は、種類数が少ないのも特徴。
しかし、香りのインパクトはバツグン。
一度嗅いだら忘れないほど、深く重たくそしてどこか神秘的な香りの精油が多いです。
クセになる香りなんですよねぇ~。
紀元前から使われ、神秘的な意味合いを持つものが多い樹脂系の精油。
数は少ないですが、インパクトがあり、現代でも十分に使えるのも嬉しいですね。
オススメの樹脂系精油4選
樹脂系のオススメ精油を4つご紹介します。
- フランキンセンス
- ベンゾイン
- ミルラ
- エレミ
です。
樹脂系精油:フランキンセンス
樹脂系精油を代表する存在「フランキンセンス」。
神秘的でどこか甘さもあり、爽やかですが深く豊かな木の香りします。
「オリバナム」や「乳香(にゅうこう)」などとも呼ばれるフランキンセンス。
フランキンセンスの木は「オマーン」「ソマリア」「イラン」などのアラブ半島を中心とした乾燥地帯にあります。
白い樹皮を削り、出てきた白い樹脂。
その樹脂を時間を置いて固め、さらに削ったものがフランキンセンスです。
イエスキリストが誕生した時に「捧げた3つのもの」のひとつなんだとか。
古代エジプトでは、神に捧げる薫香としても使われていたり、フランキンセンスを焚いて儀式をしていた様子が壁画にも残っているほど、神聖な時に使われていました。
古代から神聖な時に使われてきたフランキンセンス。
その深い神秘的な香りから、遠い古代の香りも感じることでしょう。
樹脂系精油:ベンゾイン
まるでバニラのような甘いお菓子の香りが特徴の「ベンゾイン」。
甘さの中に、しっかりとした樹脂の木の香りもあります。
決して甘いだけの香りではありません。
ベンゾインは日本では「安息香」とも呼ばれています。
呼吸を楽にする香りという事から「安息香」と名付けられた説があります。
ベンゾインは、タイやインドネシアなど熱帯アジアが原産。
精油は、エゴノキ科の木の樹脂から、抽出されています。
古代では、悪霊を払って安らぎをもたらす「薫香」として、儀式などで使われていたそう。
現在では、香水の香りを長続きさせる保留剤としても広く使われています。
甘さの中に樹脂の清潔感と神秘的な香りがするベンゾイン。
その香りは、古くから人々に安らぎを与えています。
樹脂系精油:ミルラ
スモーキーさの中にスパイシーもあり、甘みも苦さも感じる不思議な香りの「ミルラ」。
古代エジプトでは、ミイラの防腐剤かわりとして、欠かせないものだったんだとか。
「ミイラ」という名は「ミルラ」からきている、という説もあるそう。
ミルラは「没薬(もつやく)」や「マー」とも呼ばれています。
古代エジプトで、太陽崇拝の儀式の際に、焚かれるほど特別な香りをミルラ。
フランキンセンスとともに、イエスキリストが誕生した時に「捧げた3つのもの」のひとつなんだとか。
フランキンセンス同様、カンラン科の低い木の樹脂から抽出されるミルラ。
なんだか神聖な香りのミルラを嗅ぐと、遠い古代エジプトの風景が見えてくるようです。
樹脂系精油:エレミ
どこかレモンのような香りと、木の香りがベストマッチな「エレミ」。
フランキンセンスに似ていますが、フランキンセンスよりは軽い感じ。
しかし、しっかりと余韻の残る良い香りがします。
エレミは、フィリピンに自生する樹木。
木の幹を削ると出てくる樹脂から抽出されます。
エレミもまた、古代エジプトでミイラの防腐剤代わりに使われていたそう。
また、エジプトの人々が日々のスキンケアや軟膏、シップとして香を用いたという記録もあるそうな。
16世紀にはヨーロッパに伝わり、皮膚感染症の軟膏にも使われていた、という記録もあるんだとか。
古代エジプトからヨーロッパに伝わり、人々の生活を支えたエレミ。
現代でも私たちのアロマライフを楽しませてくれています。
樹脂系精油を知ると、アロマテラピーはもっと楽しい!
樹脂系の精油についてご紹介しました。
古代から神聖な香として使われてきた樹脂系精油。
その独特な木の香りは、古くから人々の生活や風習を支えてきました。
そんな樹脂系の精油の香りを嗅ぐと、遠く古代の風景が見てくるよう。
樹脂系以外の系統は、こちらの記事をご覧ください。
樹脂系精油を知ると、アナタのアロマテラピーライフはもっと深く楽しくなりますよ。
さぁアナタもオススメの樹脂系精油を買ってみて、アロマテラピーをもっと楽しみましょう!